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肩書きのチカラ [仕事雑感]

福祉ジャーナリストは、自己申告のいい加減な仕事です。名刺に肩書きとして刷り込んだその日からあなたもジャーナリストです。もちろん、そう簡単にできるものではないという自負はあるけれど、根拠とするものが一切ないわけです。大学は理系だったし、医療や福祉の資格も持っていません。また実務経験すらないわけで、福祉の素人が分かった風な記事を書くなよと言われたとしたら、自信を持って反論できるか不安です。

世の中には資格というものが無数にあります。医師や薬剤師などの国家資格から、民間のインフォーマルな資格まで、数え上げたらきりがありません。選挙で選ばれる議員や代議士も資格の一つかも知れせんね。

また肩書きとして、所属する会社などの組織や役職も、資格と同様、客観的な評価の指標となっています。

そうした一切の裏付けを持たない者が、フリーランスのジャーナリストです。あえて挙げるとすれば、著作が肩書きに近いかも知れませんが、「●●の筆者」と名刺に書くのも変ですね。

資格や肩書きと無縁の働き方をしてきたけれど、自然体験活動で使っている名刺に資格名を添えてみたところ、受け取った皆さんの反応が、それはもうまるっきり違うのには驚きました。それだけで、「へ~、▲▲指導員や★★免許をお持ちなんですね」と、一目置いて頂けるのです。

具体的な資格名は伏せますが、そのうちの一つなど合宿形式の研修会を修了すると名乗れるものだから、有資格者になるためのハードルはとても低いのです。ただ歴史ある認定団体なので、例えば新聞が取材相手を紹介するとき、その記事で「●●の木村さんによると~」といった使い方をよくしています。

それで何を思ったかというと、資格は大事だなということです。

フリーランサーというのは、アナーキーな立場が好きだったりするわけですが、相手に自分のことを理解してもらわなければ自由は得られません。そうすると「資格」というワイルドカード的なツールもいいじゃないかと、40代になってようやく思えるようになりました。

そうしたこととはまた別に、資格という分かりやすい目標設定をインセンティブとして、体系的に学んだり研究することは、もっと自由に生きるためにしなければならないことだなと考えてたりもしています。分厚い教養とか知識、見識こそが生き抜くチカラではないかと思うので、そうしたことから資格の気になる2015年です。


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