介護報酬の15年改定は史上最高の複雑さだ [社会保障]
2015年度は介護保険の改定があるので福祉ライターにとっては勉強の年です。制度のことを知らないとインタビューもできません。ですから改定のことを含めて制度を一通りフォローすることはマストです。
ところがこの制度が複雑でそう簡単に理解できません。だから専門職でも自分の関係していない箇所までは把握していのが実状です。
自治体の介護関係職員にしても、1年目は制度の理解、2年目でようやく仕事になり、3年目で地域の課題に気づき始め、4年目の春に異動という具合です。だから地域に合わせて制度をデザインするのは至難のことです。
ところが今回の改定では地域(自治体)の責任が増しています。要支援の訪問や通いのサービスが介護保険の予防給付から外され、各地域ごとでサービスを組み立てるようになるからです。ただそれがどこまで上手くいくのか、財源面や人材などの課題は多くて、現実と理想のギャップはさらに開いたという印象が拭えません。
かくゆう自分も悪戦苦闘してます。これまで介護保険の改定レビューを3本書いたけれど、見直すと抜けがあって及第点かな? ただ今、4本目の準備中だけれど、正に道迷い中という気分です。批判するのは容易いけれど、改定をどうやって評価していこうかと悩んでます。
まあ、そうゆうことなので、もっとも不安になっているのは当事者である要介護の本人とその家族でしょう。
分からない=不安、分からない=権威の源泉
医療は後者だけれど、介護は前者でしょうか。複雑な制度を使いこなす船頭として、ここはソーシャルワーカーやケアマネジャーに踏ん張ってもらう場面です。
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