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2025年問題は、老々介護で乗り切れる!? [社会保障]

 介護職員が38万人不足するそうです。厚労省の推計によるこのニュースは一般メディアでもトップ扱いなので、国民の関心は高いのでしょう。ただその国民というのも団塊の世代に限定したことかもしれません。だってね、現役世代にとっての2025年問題は子どもの学資ローンと住宅ローンの多重債務なわけで、悠々自適に年金暮らしをしている人たちのことまで、正直言って手が回りません。

「やたらと頼ってくるな。世代内でどうにかして片づけてくれ!」というのが現役世代の本音です。

 団塊の世代が75歳以上になる2025年度をどうやって乗り切るか。これが介護施策にとって火急の問題であることは分かります。必要な全国の介護職員は253万人の見通しであるにもかかわらず、現状の増員ペースのままでは38万人不足するという推計です。現在は約170万人の介護職員が働いており、10年後までに80万人の増員が必要という計算だけれど、その5割しか確保できないとは、もはやこのプロジェクトは不可能。新国立競技場の建設よりも実現不可能ですよ。

 ではどうすればいいのか。ちょっとした金額の年金を握らせて海外へ追放するわけにもいきませんし、国内でどうにかしなければなりません。

 そのソリューションとして、世代内扶助に期待しています。
 健康寿命が延びています。そしてQOLの視点からも、高齢者が役割を持てる場を作れなければ、長生きしたが心は満たされないということになるでしょう。そこで役割として介護という社会的な場を創出してはどうでしょうか。70歳代の元気な方が、認知症デイで働くのです。
 要介護者の発生率は、40~64歳では0.4%、65~69歳では2.9%ですが、加齢とともに急速に高まり、80~84歳では29.6%、85歳以上では59.6%となっています。ということは80代前半はまだまだ元気なわけで、彼らの役割を介護のなかに創出すれば、世代内で介護人材を確保できます。そして夜勤やターミナルケアを現役世代が担うようにします。また収入があるのだから、その分だけ年金給付を抑制するということも可能になります。

 全世帯で社会保障を考えると、これからは次世代育成(子育て)にコストをかけていかなければ、この国は沈没するわけで、この同世代介護は妙案だと思うのですが、どうでしょうかね


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