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お父さんが私を苛つかせるのよ [育児よもやま話]

怒鳴ってはいけない。

娘たちの入学式があって上京していた実母に叱られました。「大きな声を出さないで育てなさい」と言われたのだけれど、30年前から反抗しっぱなしなので、それをストンと聞き入れるなんてできません。

だいたい、ねらいがあってしていたこと。そういった自信もありました。

けれども、その自信が娘の一言で揺らぎます。言葉遣いのことで強く叱られた娘が、意を決したかのように言ってきました。

「お父さんが私を苛つかせるのよ」

思春期とは、いろいろな発達が不均等に進むことで思った通りのことができず、そのジレンマで苛つくことです。考える力は発達しているから、「○○をしたい」と高く望むけれど、経験や判断力といったことがまだ未成熟なので、そのことが実行を障害してしまいます。結果、できないことに苛つくわけです。それは高齢者の認知症と似ています。

そういった理由も伝えながら、「あなたは不能ではない」と娘に話しています。そして苛つきの原因は君の内側(発達)にあるのだよと。

ところが、そうだとしても苛つきのトリガーは父なのだと言ってくるわけです。そこまでアセスメントしていながら、どうしてそういった寄り添い方をするのか。もっと別の方法があるんじゃないのかという、自分が意図していたことの上をいく指摘に、ぐうの音も出ませんでした。

そういえば、娘は昨日の身体検査で身長が151センチだったとよろこんでいました。だいぶ自分に近づいてきましたね。親に対抗できる能力を持つようになる日も近いなと、少々焦りました。自然界だと、この焦りが子どもを突き放すように独り立ちさせる親の行動につながるのかもしれませんね。……寂しくなっちゃうから、今のところ自分にはできなそうですが。

 


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