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介護保険で身体介護の除外を検討へ [取材の雑ネタ]

ということで、多くのメディアが報じてますね。

介護度の軽い人、保険外も 掃除や調理の訪問サービス 社保審議論
 http://news.asahi.com/c/adpbbMvogW5M7la4

これはね世論を探っているのだと思います。まだ決定事項ではないでしょう。けれども、給付抑制の根拠を探しているわけで、国民の反応次第ではそうなる可能だってありますよ。

建前として、要介護度は必要な介護量を想定しながら決めることになっています。けれども、要介護度が低いから介護の手間がかからないとは限りません。認知症があり、付きっきりではなくても、一人にしておけないというケースもあります。

幼児の子育てを想像すれば分かりやすいでしょうか。一人で遊べるけれど、公園に一人で行かせられないような感じです。

それに介護は生活です。だから食べる、排泄するといった基本的な生活ができることを目指して支援していくわけです。身体機能や疾病ではなく、生活のどういった場面が、身体障害などによって障害されているかアセスメントしていきます。そして疾病を治すのではなく、障害されていた「生活を治す」わけです。

病気が治らなくても、介助が必要だった食事が、福祉機器やレトルト食品、それに調理補助によって自立すればいいわけです。本人ではなく、自立して生活できる環境を調えていくわけで、この環境には家族の介護力や介護ヘルパーがどのように関わるかということも含まれます。

「生活を治す」ことが介護だと考えてみると掃除や調理といった生活援助こそが、介護がすべきコアな部分だと思います。

介助や医療的なケアは、究極な事をいえば介護ではない。利用者に直接何かをしない生活援助で環境を調えることで生活できるようにする。衣服を脱ぎ着きすることはゆっくり出であったり、衣類や用具の工夫によって自分でできるが、洗濯は介護者に助けてもらう。寝たきりであっても眼球の運動で操作できる機器もあります。それを使えばあなりのことが自分でできます。

そういったことが目指す自立の姿だと思うので、財源と人材がないというなら、介護保険法による介護は生活援助のみにして、身体介護は老人福祉法で措置すればいいじゃないか。それが筋だと思います。

<生活援助>
 日常生活を送る上で必要不可欠な家事について、利用者本人がひとりではできない部分を支援します。 (例)掃除、洗濯、調理、買い物、衣服の整理、ベットメイクなど


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