お父さんと話したがらない思春期の娘よ [取材の雑ネタ]
本人の言葉を引き出すことが大切なんです。
先日、2週間ほど同行させてもらったケアマネジャーは介護プランづくりで、利用者の言葉をとても重視していました。
●●をしてみたい。
その一言が出てきたから、それは自立支援の目標になります。援助者が、「買い物のいけるように歩行訓練をしましょう」と誘っているようでは、それは当人の目標ではありません。そうではなく「買い物にいけらいいよね」という言葉がでてきたとき、はじめてそれが目標になるのです。
そのためには過去の自分と現在のことを、しっかりと思い浮かべて、そして考えてみるような自分を見つめる時間が必要です。
入院する前は、スーパーマーケットまで歩いて買い物に行っていたけれど、最近は家から出かけない日も多いよね。
そういう見つめ直しから、未来のことについて言葉を引き出していきます。
それは記事に書くための証拠として取材相手の言質をとるようなやり方とはちょっとちがい、相手の主体的・能動的な反応です。ようするに相手との会話によってエンパワメントを引き出すわけです。
これと同じように子育てでも娘の言葉を引き出すように促すのだけれど、これがとても難しいミッションなんだな。「父はうざい」という拒否からコミュニケーションを起こしていくわけで、とにかく腹立たしい。それでも娘が自分の言葉で語り出したき、その瞬間に成長を実感するわけで、これは親としての醍醐味なので、「うざい」と言われようが、思春期の娘にも食らいついていくんだな。子どものエンパワメントを育てるには語り合いだよ、きっとね。
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