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記者を廃業します!? [取材の雑ネタ]

人工知能が話題です。AI囲碁が強いとか、そーいったエンタメ系の話題だけでなく、ヘルスケアの取材をしているなかでも、AIに注目している業界リーダーは多いようです。

ロボットが問診する日も来るだろうとか、そういう話ですけど、ライター稼業にとってもこれは人ごとではありません。

ニュースリリースから書き起こすような種類の記事であったり、資料のレジュメ的なものは間違いなくロボット記者の仕事になるでしょう。単純なインタビュー記事もAIを駆使すれば書き起こせそうです。音声も含めた言語情報の分析と編集はロボット化しやすい分野のようで、具体的な研究開発も進んでいます。

1記事1500円で素人に書かせているようなロークオリティ大量生産系のWebメディアがあるけれど、そういった予算でも価値の出せるコンテンツマーケティングが可能な時代はもうすぐやってくるでしょう。GAPやユニクロといったファストファッション旋風がライター業界でも吹き荒れそうです。

そうなったとき、ライターは何をすればいいの?

廃業も悪くない選択でしょう。けれども諦めの悪い人は、AIにはできない高度専門化へと歩んでいきます。取扱い分野の専門化では、ロボットとの競争で敗れるでしょう。電子辞書の普及をみれば、人間ライターに勝ち目はないと思います。

そうではない第三の道を探さなくてはなりません。

それは……、

聞き出すための技術だと思います。

福祉業界から、「利用者は嘘をつく」という話をよく聞きます。支援しているなかで、信頼関係が強くなり、プライベートなことを相談してもらえるようになったと思っていました。利用者が直面している課題も解決でき、仕事に満足していたところ、その家族から衝撃の話を聞くことになります。

「誰がそんな話をしたのですか? 全部作り話ですよ」

クライエント(支援対象者)が、たくさんの人たち、そして社会から裏切られたと思っているケースはよくあることです。だから自己防衛で嘘をつきます。けれどもそのことにきづけなかった福祉の人は、自身の無能さに嘆き悲しむことでしょう。

これは一例ですが、そういうわけで、本心を聞き出すことは容易い仕事ではないのです。

そして、ここにこそライターの進むべき道があるように思ってます。

ロボット問診の話題を紹介しましたが、AIで症状を聞き出し、一次診断することは今すぐにでも実現化しそうです。けれどもその症状で患者がどのよな苦しみや喪失感を味わっているのか、そういった背景をロボットはどこまで探ることができるのでしょうか?

対人間ではない安心感から、じつはロボットこそが得意な仕事になるかも知れません。サラ金のATM契約機がこれほど増えてしまったことを考えると、そういう予想もできます。

いずれにしてもAI記者やAI医師はすぐそこにまで来ているから、彼らをどうやって使うのか、そろそろ考えておいた方がよさそうです。


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